外国人や留学生が間違いやすい日本のルール5選

日本には、知っているようで知らない独自のルールがあり、法律以上に大切にされる場面があります。
もし、そのルールを破ってしまったら、外国人や留学生においても大きなトラブルに発展することもあります。

本日はその大きなトラブルを未然に防ぐことができるよう間違いやすい日本のルールをご紹介します。

ボディタッチはルール違反

日本にはビジネスの場で同僚と抱き合ったり、ハイタッチをしたりといった体の触れ合いを行う習慣がありません。

ある外国人のジャーナリストからは「日本人はスキンシップ欠乏症」だと皮肉をいわれるくらい、相手の体には触れずにいます。

なぜ、諸外国の慣習とは異なり、ここまでボディタッチを避けているのか理由は定かではありませんが、特にビジネスのシーンでは気をつけましょう。

飲み物が出てきたら相手が言いたいことを察しよう

友人の家や知人の家に遊びに行って食後にお茶やコーヒーを出されたことはありませんか？
諸外国では、食後にお茶やコーヒーを出されたら素直に喜んで飲むことができます。しかし、日本では早く帰ってほしいというサインの場合があります。

全てのお茶やコーヒーがそのサインとは限りませんが、長くお邪魔した後に突然、「お茶でも飲む？」「紅茶が良い？」「コーヒーにしましょうか？」などの発言が出てきたら要注意です。

それは「そろそろ帰ってください。」というサインを出されているかも知れません。

電車やバスには優先座席が存在する

日本の電車やバスには「優先座席」と呼ばれる座席があります。
パッと見た感じは、どの座席も変わりないように見えますが、実はその優先座席には杖をついた老人のマークや妊婦のマーク、小さな子ども連れの人のマークなどが掲げられています。

日本人でも気づかない場合がありますが、優先座席はそういった体の不自由な方のために電車やバスには設置されているのです。

車内に乗客がほとんど乗っていないとき、その席に座っていることは問題ありません。
また、自分が怪我をしていたり妊婦であったり小さな子どもと一緒なら、その座席に座っても問題ありません。

しかし、自分が健康で車内にそういった方が乗られている場合は、優先的に座ってもらえるよう席を譲る必要があります。

食事には日本独特のマナーがある

ビジネスの場面や友人と遊びに行くときに一緒に食事をとることがあります。
日本では特に相手が目上の場合、その食事代は相手が支払うという文化があります。

そこで気をつけておかなければいけないことは、出された食事は残さないということです。
途中でお腹がいっぱいになってきて、最後の方は食べられないかも知れません。しかし、食事を残した場合、目上の相手に対して失礼になることがあります。

「美味しくなかったのかな。」など、日本人は相手のことを気遣い、深読みをすることが多いのです。
これは、友人や知人の家にお邪魔をして、食事を振舞われたときも同じです。

食事を残すということは、日本人に対して失礼な振る舞いになりますので、注意してください。

日本人の美徳「わび、さび」

少し足りないこと、欠けていることを「わび、さび」と呼び、それが日本人の美徳とされています。

日本には少し足りないことに美意識の深さを感じるという独自の感覚があります。
もちろん、何事も完璧に出来ている方が良いのですが、特に目下の人間は目上の人間を超えないよう気遣うことが求められます。

元々は美術品の評価をするときに使われていた言葉で、今もまだ美術品の評価でも使用されています。
しかし、その考え方は日常生活でも使われており、目下の人間は目上の方に遠慮をするという考え方が日本人のマナーとなっています。

思ったことや自分の考えをストレートにぶつける方が分かりやすいように感じますが、遠慮をしながら生活を送るということが正しい人間という評価を受けます。

少し変わったルールのように感じますが、その方が人間関係を構築するうえで円滑にことを運ぶことが出来るのです。

まとめ

本日は、知っているようで知らない間違いやすい日本のルールをご紹介しました。
もしかしたら、知っておられる内容もあったかも知れませんが、案外、日本人も知らないルールもあります。

快適に日本での生活を送るためには、法律を守ることはもちろんです。

また、このように古くから残る暗黙のルールを守っていくことも、とても大切なことなのです。
こういったルールをみんなで守りながら、安心と安全、治安の良さを形成し、社会活動に取り組んでいるのです。