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2025.04.15

アパートの管理会社と留学生の保証会社の違いを紹介

留学生に限ったことではありませんが、日本でアパートを借りるときには大家さんと入居者の間に「管理会社」が入って契約に関する事務的な仕事をしてくれます。
この習慣は日本だけではなく、不動産会社がある国では多く見られます。

大家さんが自分で入居者を募集したり、入居者と直接顔を見て契約を結ぶことはほとんどなく、特に契約にかかる書類の作成は管理会社が行うことが一般的です。

一方で、管理会社と似た名前の「保証会社」という会社もあります。名前はよく似ていますが、入居者や大家さんから見た仕事内容は全く別のものです。

本日はこの「管理会社」と「保証会社」の違いについて紹介したいと思います。

 

①アパートの管理会社とは

記事1
管理会社はその名前のとおり、大家さんから依頼を受け、アパートの管理を任せてもらっている会社です。

大家さんは他にもたくさんのアパートを持っていることが多く、自分1人で管理ができない方がほとんどです。

確かに大家業だけに専念している方の中には自分で管理をしておられる方もあります。
しかし、大家さんは家賃の回収や入居者の募集、アパートの掃除や蛍光灯の交換、入居者からのクレーム対応などたくさんの仕事をすることになりますので、その仕事を管理会社にお願いしています。

大家さんからの依頼を受け、アパートの管理をしている不動産会社を「管理会社」と呼び、入居者は基本的にこの管理会社と話をすることが多くなります。

みなさんもご経験はありませんか?

部屋の鍵をなくしたり、アパートの敷地内にゴミが散乱していて、処分してもらえるようにお願いしたりするとすぐに駆けつけてくださる方々が管理会社です。

 

②留学生の保証会社とは

記事2
留学生に限ったことではありませんが、日本でアパートを借りるときは、その借りたい方以外にもう一人別の方が保証人として契約書にサインをします。

もし入居者が家賃を滞納したり、荷物を置いて勝手に退去して連絡が取れなくなった場合、大家さんや管理会社はこの保証人に責任を求めるためのルールです。
保証人がいない方の場合、基本的には「保証会社」にお願いして、何かあったときの対応を保証してもらいます。

日本人でも赤の他人に保証人をお願いするのは難しく、家族や親せきにお願いするのが一般的です。
留学生の多くは外国から日本に来ていますので、家族や親せきが日本に滞在していないため、保証人を探すことはとても難しいことです。

家族や親戚が日本に滞在していて、仕事をしている場合もありますが、留学生単身で日本に勉強をしに来ている場合がほとんどです。

 

したがって、入居を希望したい方のために保証人の代わりをする保証会社があります。
保証会社はその留学生の親代わりみたいなものなのです。

できるだけ、この保証会社のお世話にはならない方が良いのですが、どんな人間でも何が起こるかは分かりません。悪気はなくとも急病で働けなくなり、家賃を支払えない状況になることも考えられます。

また、日本の手続きを知らずに母国に帰ってしまう留学生もおられるかも知れません。
このようなときに大家さんや管理会社が頼りにするのが保証会社になります。
保証会社が留学生の代わりに家賃を払ったり、置き去りにされた荷物を整理することになります。

 

■まとめ

いかがでしたか?
日本で勉強をされている留学生の方なら、この「管理会社」と「保証会社」という名前を一度は聞かれたことがあるかも知れません。

「管理会社」は入居者と大家との間をとりもってくださる会社、「保証会社」は入居者の親代わりに管理会社や大家との間をとりもってくださる会社というイメージです。

アパートを借りるために、管理会社や保証会社、大家さんや同じアパートの入居者など、周囲のたくさんの人が留学生を支えてくださっています。

人間は生活をしていくうえで、たくさんの方とお付き合いをしていかなくてはいけません。
人付き合いは大変だなぁと感じる方もいらっしゃるかも知れませんが、たくさんの方とのお付き合いは、とても大切なことです。

自分に何かあったときに助けてくださるのは、管理会社や保証会社のスタッフです。
何かある前に日ごろからコミュニケーションをとるように心がけてみてください。